【2025年J2「第22節」V・ファーレン長崎VS大分トリニータ「徹底分析」】長崎、高木琢也監督就任でスタメン起用の3人が存在感を発揮でマテウス・ジェズスも躍動【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
高木新監督の下で躍動するV・ファーレン長崎FWマテウス・ジェズス  撮影/中地拓也

高木新体制の長崎がシーズン初の3連勝に挑む

【J2リーグ第22節 7月5日 18時03分キックオフ 長崎 1ー0 大分 PEACE STADIUM Connected by SoftBank】

 新体制のV・ファーレン長崎が、今シーズン初の3連勝に挑んだ。

 J2リーグ第22節が7月5、6日に行なわれ、7位の長崎は5日、11位の大分トリニータとの九州ダービーに臨んだ。

 前半戦を7勝7分5敗の8位で折り返した長崎は、下平隆宏監督との契約を解除し、後半戦のスタートとなる20節から高木琢也監督が指揮している。

 新監督はシーズン途中から基本システムとなっていた3-4-2-1を引き継ぎ、スタメンには手を加えた。右ウイングバックに米田隼也、2シャドーの左に澤田崇、1トップにフアンマ・デルガドを配したのだ。

 この選手起用が、結果に結びついている。新監督の初陣となった20節のロアッソ熊本戦で、米田のアシストから澤田が先制ヘッドをマークした。フアンマは2点目をゲットした。チームは3対1で勝利を飾った。

 前節はモンテディオ山形を2対1で下した。この試合ではフアンマが相手CBと激しいバトルを演じ、その流れから米田が先制ゴールを蹴り込んだ。

 高木監督は2013年から18年にかけて長崎を指揮し、澤田とフアンマは17年のJ2でJ1昇格に貢献した。米田は18年に大卒で加入し、プロ1年目から起用されている。かつての関係がスタメン抜てきの理由ではないだろうが、彼らが意気に感じたのは間違いない。

 スタメンの変更は、チームの強みを改めて引き出すことにもつながっている。MFマテウス・ジェズスだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3