■Jリーグ最速記録との「差」

 ちなみに、ハキミはドイツのボルシア・ドルトムントでプレーしていた2020年に時速36.49キロというブンデスリーガの「最速記録」を樹立している。秒速にすると10.14メートル。このままのスピードで100メートルを走れば10秒を切ることになる。なお、今季のJリーグの「最速記録」は、山田新(川崎フロンターレ)、山下諒也ガンバ大阪)、そして中村草太(サンフレッチェ広島)の3人が記録した「時速35.4キロ」である。

 ハキミは5月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝のインテル・ミラノ(イタリア)戦でも先制点を決めている。このときは自分も絡めて右サイドで始まったビルドアップからボールが左に展開されると、内側にポジションを取った右FWウスマヌ・デンベレを見て右タッチライン際にポジションを取っていたが、左からフビチャ・クバラツヘリアが突破し、インサイドのドゥエにつないだときにはデンベレの内側、ペナルティーエリアの中央に入っており、ドゥエのパスをワンタッチでゴールに流し込んだ。

(2)へ続く
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