■スタンドを沸かせた「多彩なプレー」
土曜日のリーグ開幕戦、バーミンガム・シティを迎えての一戦は、2-2の引き分けだったが、非常にエキサイティングな試合だった。ドカティ監督の約束どおり、ユナイテッドは多彩なアタッキングプレーでスタンドを沸かせ続けた。
8月のイングランド。午後3時キックオフの試合は、後半まで明るく、5万8898人のサポーターで埋まったオールドトラフォードは美しく輝いていた。これで表紙とカラー10ページも大丈夫だろう。
「マンチェスター・ユナイテッド34ページ大特集」の現地での取材は何の支障もなく終了し、私には帰国まで1週間の時間が与えられた。日曜早朝にシェフィールド大学の寮を抜け出し、マンチェスターで前日の試合を一緒に取材した倉井美行カメラマンとロンドンからドイツのデュッセルドルフに飛んだ。1年前からケルン体育大学に通っている友人に会うためだった。
たまたま、その友人の兄が新婚旅行でドイツに来ており、モーゼル川に面した小さな村の民宿に泊まっていた。私たちはそのまま列車に乗り、新婚夫婦の邪魔者になるべく、その村に向かった。








