■大スターの「国内リーグ参戦」で貧攻に

●サウジアラビア(過去出場6回)

 サウジアラビアがワールドカップ常連国の日本とオーストラリアに次いでC組3位となったことはともかく、10試合でわずか7得点という「貧攻」ぶりが全アジアを驚かせた。国内リーグに世界的スターが多数流れ込んだことで、どのクラブも攻撃陣の大半が外国人となり、サウジアラビア人選手の出番が極端に減ったことが原因ではないかと言われている。過去6回のワールドカップ出場記録があり、2022年カタール大会では優勝したアルゼンチンを2-1で下す大金星もあったが、その力はもうない。

 昨年10月の「ホーム連戦」で日本に0-2で敗れ、バーレーンと0-0で引き分けたことで「年俸40億円」と言われたイタリア人のロベルト・マンチーニ監督を解任、以前監督を務めていたフランス人のエルベ・ルナールを呼び戻して残りの6試合をこなしたが、2勝1分け2敗。最終戦を待たずにほぼ「4次予選行き」が決まった。この4次予選を地元開催にすることが頼りだ。

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