
サッカー日本代表がワールドカップ予選を終えた。だが、アジア予選は、まだ終わらない。これから4次予選、そして大陸間プレーオフまで続いていくのだ。日本と同様、出場を決めた5か国の「実力」と、終わらない予選の「行方」を、サッカージャーナリスト大住良之が読み解く!
■2戦と3戦は「どちらかが中2日」の連戦
【4次予選進出チーム】
10月に行われる4次予選はなかなか厳しい。6チームを3チームずつ2組に分け、集中開催でそれぞれ2試合する総当たり戦を行う。期間は10月の「FIFAマッチデー」、すなわち6日から14日の間で、8日に第1戦、11日に第2戦、14日に第3戦となる。どのチームも2試合をするのだが、2戦目と3戦目はどちらかが「中2日」の連戦となり、非常に不公平な大会形式だ。
6チームは7月10日に発表される次回の「FIFAランキング」に基づいて3つの「ポット」に分けられ、各ポットから1チームずつが抽選で両組に振り分けられる。そしてランキング最低位のチームと最高位のチームで第1戦、2位と最低位のチームで第2戦、そして最高位と2位で第3戦となる。
ちなみに、現時点でのFIFAランキングは、6チーム中最高位がカタール(55位)、以下サウジアラビア(58位)、イラク(59位)、UAE(65位)、オマーン(77位)、そしてインドネシア(123位)。6月の2試合でサウジアラビアはバーレーンに2-0、オーストラリアに1-2。イラクは韓国に0-2、ヨルダンに1-0と、ともに1勝1敗だが、差はわずかなのでひっくり返る可能性はある。それ以外はこのままの順番だろう。
たとえばカタール(55位)、UAE(65位)、そしてインドネシア(123位)が同じ組に入ったとしよう。第1戦はインドネシア×カタール、中2日で第2戦はUAE×インドネシア、そしてまた中2日で第3戦はカタール×UAEとなる。日程面でカタールの圧倒的有利は否めない。抽選会は7月17日。10日発表のFIFAランキングとともに注目されるところだ。