■不可欠な「若手ストライカー」の台頭
●オーストラリア(6大会連続7回目)
そして、C組から日本とともに出場権を得たのが、6月5日パースで日本を1-0で下したオーストラリアである。昨年9月にバーレーンに0-1で敗れ、インドネシアと0-0で引き分けたことで、グラハム・アーノルド監督が辞任、後を受けたトニー・ポポヴィッチ監督(オーストラリア)は日本を相手に5バックで守り倒して勝点を得るなど、「現実的」な戦いに集中した。この日本戦から11月の2試合まで3連続引き分けだったが、3月にインドネシアを5-1で破って息を吹き返し、最後は4連勝。日本を下した時点で実質的に6大会連続7回目のワールドカップ出場を決めた。
ただ、ひと頃と比較するとチームが小粒になっているのは否めない。とくに攻撃陣は、かつてのハリー・キューウェル、ティム・ケイヒルのような絶対的なエースがいない。3次予選10試合で総計16得点、最多得点がMFジャクソン・アーバイン(ザンクトパウリ=ドイツ)とFWニシャン・ヴェルピレイ(メルボルン・ビクトリー)の3得点というのは少し寂しい。7回目のワールドカップ出場だが、2006年ドイツ大会、2022年カタール大会に続いてグループステージを突破するには、若手ストライカーの台頭が不可欠だ。