
今回のtotoはJ1第20節の9試合と、J2第19節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■2週間の間に「3度目」の顔合わせ
前編では、熾烈な上位対決と、こちらも力がこもる残留争いについて考察した。後編では、下剋上が起こりそうなカードに目を向ける。
4位につける柏レイソルは、13位の東京ヴェルディと対戦する。何と、今季4度目の対戦だ。
このカードは、ほぼ3連戦と言っていい。6月4、8日と、ルヴァンカップで対戦しているのだ。天皇杯を挟んでいるが、2週間足らずの間に3度目の顔合わせとなる。
ルヴァンカップでは、2試合ともに柏が勝利している。だが、今回の対戦をにらんでか、2試合を通じて先発の起用でも駆け引きしていることを感じさせる顔ぶれだった。
また、影響を及ぼしそうなのが、柏MF熊坂光希の負傷離脱だ。加入2年目の今季は、開幕スタメンを飾るなど主力として活躍。6月シリーズに臨む日本代表にも選出されたが、残念ながら出場はならず。それどころか練習中に重傷を負い、長期の離脱が予想される事態となった。間違いなく大きな痛手だろう。
両チームは今季、すでにリーグ戦でも対戦しており、0-0で引き分けている。当時対戦したときの順位は、柏が4位で東京Vが14位。今回とほぼ同じくらいの差が開いていながら互角の戦いとなったことは、東京Vにとっての相性の良さを感じさせる。情熱的な城福浩監督はルヴァンカップでの連敗も選手たちを焚きつける材料とするはず。ここは東京Vの勝利を予想したい。