秋の6試合で「試したい」2つのシステム、「解決したい」唯一の弱点、「停滞がない」7年目の森保監督【サッカー日本代表「北中米ワールドカップ」頂点への大激論!見えた「希望」と「課題」】(7)の画像
森保一監督と新キャプテン久保建英が、日本がまだ知らない「高み」へと連れて行ってくれるはずだ。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 サッカー日本代表のワールドカップ・アジア地区予選が終了した。すでに本大会出場を決めていたチームは、この6月シリーズを、どのように活用したのか。そこで得た輝かしい未来につながる「希望」と、北中米ワールドカップで勝ち上がるための「課題」は何か? ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り尽くした!

■世界で「増えている」3バック

――ワールドカップ開幕が1年後に迫り、現時点で気になることはありますか。

大住「疑問なのは、今のまま3バックでいくのか、それとも4バックにするのか。後藤さんはどう思う」

後藤「9月以降の本当に強い相手とやるときに、どうするのかな。強い相手と対戦するときに、どちらがいいのか」

大住「そうだね。今の世界のサッカーは3バックが増えているよね。Jリーグもそうだけど」

後藤「Jリーグでもすっかり3バックが増えた。大学なんて昔から絶対4バックだったけど、そうじゃなくなったし、関東リーグといったカテゴリーでも3バックがどんどん増えている。そういう流れは波及していくんだよね」

大住「Jリーグの半分くらいのチームが3バックになったし、各国代表チームも3バックが増えた。そういう状況だと、3バックで戦ったほうがやりやすいのか、それとも4バックにしたほうがうまく日本の力を出せるのか。今が本当に考えどきだよね」

後藤「秋の6試合で試してみるしかないね」

大住「これまではどのチームも、3バックにはちょっと抵抗があったんだよね。守備固めみたいになっちゃうから。でも今では3バックでもガンガン攻めるチームがヨーロッパでもいくつもあるし、抵抗が減ったんじゃないかな」

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