■1歳違いの代表が「5チーム」も結成
それぞれのチームの事情はさまざまだ。
U-20とU-17日本代表は、今年の秋に開催される各年代別ワールドカップに向けての最終調整的な意味合いを持つし、他の年代の代表チームはその先に向けての選手の発掘的な意味を持つと同時に、上の世代でのワールドカップ出場への“飛び級”に向けてのアピールの場でもある。
そして、挑戦した大会の重要度もさまざまだし、コンディションにも差がある。U-16代表は全勝優勝を飾ったが。彼らが挑戦したのは国内(福島県・Jヴィレッジスタジアム)での「インターナショナル・ドリームカップ」。海外遠征したチームとは状況は違う。
また、対戦相手にもそれぞれの事情がある。あるチームはその国のその年代の最強チームだろうが、選手層の積み上げを目指して、新メンバーのテストを目的としているチームもあるかもしれない。
いずれにしても、素晴らしい時代だと思う。日本はサッカーの本場のヨーロッパから地理的に遠く隔てられているが、それを補うべく日本サッカー協会はいくつもの代表チームを海外の大会に派遣し続けてくれているのだ。
今回は1歳違いの代表チームが5つも結成されて、そのうち4チームがヨーロッパで行われる大会に出場できるというのだから、素晴らしい。
僕も興味深く、各チームの勝敗はチェックしていたが、すべての大会の模様がテレビ中継やネット配信されているわけではないので、もちろん全カテゴリーの試合をチェックできたわけではない(配信があってもチェックする時間がない場合もある)。
一方、国内で開催されたU-16の「インターナショナル・ドリームカップ」は現地で観戦することができたが、A代表の活動をはじめ、各カテゴリーのリーグ戦も行われていたので、実際に現地で観戦できたのは1日目のコロンビア戦だけだった。
従って、これから述べるのは、あくまでも部分的な、あるいは個人的な印象にすぎないということは申し述べておきたい。