■「約10年間、ありがとうございました。行ってきます」

 その後に行われた退団セレモニーで、北野は涙を流しながらアカデミー時代から育ってきたクラブに対する愛情を語り、関わった指導者たちとチームメイト、そしてサポーター、家族に対して感謝を伝え、「約10年間、ありがとうございました。行ってきます」との言葉で締めた。

 さらにチーム全員での記念撮影などを行なった後、北野は花束を手に改めて場内を一周し、ゴール裏サポーターからは励ましのエールと大声でのチャントが贈られた。その光景を目に焼き付けた20歳の今後の飛躍、さらにユニフォームをプレゼントされた少年の未来にも期待したい。

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