
秋田・ソユースタジアムで生まれた驚きの長距離フリーキック弾が脚光を浴びた。
5月31日に行われたJ2リーグ第18節、ブラウブリッツ秋田対カターレ富山の一戦だった。富山が前半23分に碓井聖生のゴールで先制すると、さらに押し込んだ中で前半40分に相手陣内左サイドでファウルを受け、直接フリーキックを得る。相手にイエローカードが出て少し時間が開いた後、ダブルボランチの一角としてスタメン出場していたMF植田啓太が、給水を挟んだ後にボールをセットした。
ゴールまでの距離は40m以上。両軍の選手たちがクロスボールに備えてペナルティーエリアライン上に入り乱れた中、植田は短い助走から右足を振り抜き、高い弾道でのカーブのかかった鋭いシュートを放つと、ボールは追い風に乗りながらゴール手前で鋭く曲がり落ちる。そしてそのまま秋田GK山田元気の伸ばした手の上を通り越し、逆サイドネットに突き刺さった。
植田は神奈川県出身の22歳。横浜F・マリノスのアカデミー育ちで、トップ昇格後にJ2栃木SC、J3相模原に期限付き移籍でプレーした後、今季から富山に完全移籍で加わった。第2節のスタメン出場からレギュラーとして活躍を続け、このスーパーFK弾が移籍後初ゴールとなった。