■勝敗を分けた「ポスト」

 だが、サッカーという、なかなか得点が生まれないスポーツでは、「勝てばいい」という試合が難しくなることが往々にしてある。

 激しい雨の中で始まったこの試合。ベレーザの選手たちは、キックオフ直後からいつも以上にアグレッシブに攻撃を仕掛け、開始20秒で北村菜々美からトップの土方麻椰にスルーパスが通ってCKを獲得するなど、いくつかのチャンスを作った。とくに右サイドで、ウィングバックの山本柚月やインサイドハーフの松永未夢が良い形で攻撃を仕掛けていたのが目についた。

 だが、ベレーザは時間の経過とともに5バック気味でスペースを埋める千葉Lの守備を攻めあぐねることになる。そして、千葉Lのカウンター攻撃で複数回、危ない場面を作られ、さらに23分には千葉Lの大澤春花のFKがベレーザ・ゴールのポストを直撃するなど、ベレーザにとっては嫌なムードが漂ってきた。

 だが、32分に右サイドの山本が入れたクロスが伸びすぎて、このボールが千葉LのGKの手をかすめてファーサイドのポスト内側に当たって決まるラッキーなゴールが生まれた。

 こうなれば、チーム力で上回るベレーザに死角はなくなる。

 40分には3バックの一角、松田紫野がトップの土方に鋭いパスを付けて、そのまま自ら攻め上がってリターンを受け、ドリブルで持ち込んでからDFとは思えないようなテクニカルなシュートを決めてリードを広げる。そして、後半にも再び右サイドの山本が決めて、3対0で試合は終了。

 選手たちはピッチ上でI神戸対ノジマステラ神奈川相模原のゲームの終了を待つ。そして、I神戸の得点が3点にとどまったため、ベレーザの初優勝が確定した。

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