■日本での「切り替え」のタイミング

 今年のルール改正については、3月のコラムでも紹介した。サッカーのルールを統括する国際サッカー評議会(IFAB)はすでに3月に新ルールの条文を完成させ、ガイドラインなどとともに加盟協会に送付した。日本でも、日本サッカー協会の審判委員会が受け取り、翻訳作業にあたっている。

 新ルールの施行日は7月1日だが、進行中の競技会においては適当なタイミングで施行していいことになっている。今季のJ1は7月に2回の中断がある。1回は「E-1東アジア選手権」が行われる12日(土)と13日(日)の週末、そしてもうひとつは7月26日(土)と27日(日)の週末である。このどちらかのタイミングで、新ルールに切り替えられることになるだろう。

 だが、気をつけなければならないことがある。6月15日に開幕するFIFAクラブワールドカップ(CWC)では全試合が新ルールで行われることになっているのである。これに出場する浦和レッズは大会前に慣れておく必要がある。また「E-1」も同様なので、日本代表の事前合宿ではしっかり準備する必要がある。

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