■ルール改正の「経緯」と「運用」「目的」

 さて今回は、このルール改正の経緯と、運用の方法を少し詳しく見てみることにしよう。

 ルール改正の目的は、GKによる不当な時間の浪費を防ぐことだった。GKが不当に長くボールを手や腕で保持することで時間が浪費されることに、ファンだけでなく、多くの選手や監督たちからも不満の声が上がっていた。

 もっともそれは、自分のチームがビハインドの状態で試合をした場合で、逆の状態で自チームのGKが同じことをしても、彼らは何も言わない。しかし、GKによる時間の空費がサッカーにとってプラスであるとは、誰も考えていないだろう。

(2)へ続く
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