
4月29日、J1リーグ第13節が各地で行われ、ガンバ大阪は本拠地パナソニックスタジアム吹田で首位・京都サンガF.C.と対戦し、2-1で勝利した。その試合でついに本領を発揮したのが、新外国人FWデニス・ヒュメットだった。
身長189cmのサイズに豊かなスピードとテクニックを搭載した本格派ストライカーとして、大きな期待を背負って来日したヒュメット。3月9日にチームに合流し、同16日にJリーグデビューを果たすも、自身のコンディションに加えて周囲との連携不足で本来の力を発揮できず。だが、出場6試合目(スタメン3試合目)となったこの日は、試合開始直後から迷いが吹っ切れたようなエネルギッシュなプレーを披露した。
迎えた前半10分、カウンターから右サイドに開いてボールを受けると、大きなストライドでのドリブルで持ち上がる。そして絶妙のタイミングで中央へ低弾道の高速クロスを送り込み、宇佐美貴史のダイレクトボレー弾をアシストした。
さらに前半27分だった。今度は中盤にボールを受けに下がって一旦、宇佐美にボールを預けると、左サイドの広大なスペースを使った宇佐美からのリターンパスに長距離ランニング。そしてボールに追い付いた後、ゴールに向かって斜めにドリブルを開始してボックス内に侵入すると、対峙したDFを前にワンフェイク入れた後に素早く右足を振り、グラウンダーのシュートを逆サイドネットに流し込んだ。