
4月20日、J1リーグ第11節が行われ、名古屋グランパスが2−1でサンフレッチェ広島に勝利した。その先制点となったFWマテウス・カストロの“超絶ゴラッソ弾”に話題が集まった。
観衆2万9072人の豊田スタジアムでの一戦。リーグ戦2連敗で最下位に沈み、さらに4日前のルヴァンカップではJ2カターレ富山にPK戦の末に敗退した名古屋は、チームとして窮地に陥っており、まさに背水の陣と言える状況だった。
それだけにしっかりと守備を固めてから試合に入ると、迎えた前半40分だった。裏のスペースを狙ったFW永井謙佑へ、中盤の位置からMF稲垣祥がロングパスを送ると、広島DF荒木隼人が下がりながらヘディングでクリアする。そのボールをFWマテウス・カストロが拾った。
4日前のルヴァン・カップでもゴールを決めて調子を上げていた背番号10は、ここから圧巻のプレーを披露する。1タッチ目を足元、2タッチ目の切り返しで目の前のDF塩谷司の逆を取ると、深く踏み込んでの3タッチ目でボックス外から左足一閃。自身の“悪魔の左足”の代名詞通りの唸りを上げるような強烈なミドルシュートを放つと、GK大迫敬介の伸ばして手を弾き飛ばし、さらにバーを叩いてゴールネットを揺らした。