■佐々木旭「優勝しないと記録に残れない」
選手も声が弾む。足がつるまで試合に出続けていた佐々木旭は、「アジアのベスト4はあんまり実感ないですけど」と率直な気持ちを言葉にしながらも、「その歴史を作れたのは嬉しいですけど、優勝しないと記録に残れないので、あと2つ勝って新たな歴史を作りたい」と笑顔を見せた。
この試合の決勝弾をアシストした山田新は、「嬉しいです。みんなの強い思いが結果に結びついたので、個人としては難しいゲームでしたけどみんながつないでくれたので、この初のベスト4に行けましたけど優勝するチャンスがあるので、自分の力を発揮したい」と、やはり高みを見ながら意気込んだ。
このクラブに最も長く在籍している安藤駿介は、「今いる選手の中で、僕はそのアジア青覇に最も長く携わってきたので、感慨深いものがありますけど、目指すのはもっと上なので。えげつない日程ですけど、しっかりリフレッシュしていい試合をやらないといけない」と兜の緒を締めた。
また、日本時間の4月28日に長谷部茂利監督に一夜明けての気持ちを聞くと、「非常にうれしかったです。ただ、今朝になって頭の中は次のゲームに向かっています。昨日の余韻に浸っている時間はありません」と答えている。
チームはファイナリストの座をかけて現地時間の4月30日、アル・ナスルと対戦する。
(取材・文/中地拓也)