■「ボール」の支配か、「決定力」のアップか
東京は1点を守り切ろうと長友佑都を78分に入れてきた。
76分に投入された中島舜がいきなり長友とマッチアップすることになるが、これは長友が上手だった。ゴールライン際で長友に体を入れられてしまう。
だが、中島が意地を見せた。スローイング後、原田亘からのリターンを受け取ると熊坂光希にパス。熊坂がマイナスのクロスをゴール前に送り込んだ。手前で相手に当たって微妙にコースが変わったようだ。
これを木下康介が足を延ばしてゴールした。90+4分だった。
「ボールを支配するためのメンバーをそろえると決定不足になり、決定力を高めようとカードを切ると試合のコントロールを失うというジレンマに何試合か遭遇している」
引き分けに持ち込んだ柏のリカルド・ロドリゲス監督の言葉だ。