■ハードだけでなくソフト面でもプラス

 ハード面だけでなく、ソフト面でも配慮が見られた。飛び立つ前には、両チームに対してACLEファイナルズへの進出を祝うアナウンスが流れたのだ。そのほか、フライト中は照度が低く保たれて睡眠が妨げられないようにも工夫されていた。
 現地ではプライベートエリアから入国。ここでも負担が少なくなるような措置が取られた。また、観光当局によってデーツやコーヒーが振る舞われる。それだけでなく、地元の踊りを披露したほか花束がプレゼントされるなどの熱烈歓迎を受けた。
 このエリアで両チームが荷物を仕分けることに。川崎フロンターレは専用のトラック一台には載せきれず、その後、選手とは別の大型バスにも荷物を搭載することですべてを運び出すことができた。
 上記だけでなく、日本からは本来は必須となるトランジットをすることなく移動できたため、心身両面での負担が軽減。移動時間も14時間に短縮された。
 両チームいずれかの優勝はJリーグ全体にとっての願い。それが表れた決戦の舞台への移動となった。
(取材・文/中地拓也)

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