
4月16日、川崎フロンターレはアウェイでヴィッセル神戸と対戦。1-2で敗れたが、この試合で先輩と初対戦したのが伊藤達哉だ。
今季からJリーグで初めてプレーする伊藤にとって、神戸戦は思い入れのある試合だった。自身が柏レイソルの下部組織から渡ったドイツのハンブルガーSVで2年半一緒にプレーしたのが神戸DF酒井高徳。試合前には、「プロになったとき、毎日毎日一緒にいた。何がプロなのかをドイツで教えてもらった」と話し、「プロで一番最初に出会った先輩が高徳君でよかった」と語るほどの恩人である。
この試合で、酒井は右サイドバックに、伊藤は右サイドハーフに入ったことで、実際に対面する場面は前半終盤などわずかな時間に。それでも、「基本逆サイドいたんですけど、それでもやっぱりさすがだなって思いました。 体のところも駆け引きも、相変わらずトップクラスの選手でした」と改めて絶賛した。
試合前にも連絡を取り合ったというが、試合後には直接対話。「感慨深いな」と言葉をかけられたという。この試合には負けたが、神戸との試合は等々力でのものが残っており、「神戸とはもう一回戦えるので、そこでは絶対勝てるように」とリベンジを期していた。