■作れなかった「有効な場面」

 たとえば、29分左サイドでつないだ後、タッチライン沿いにいた長谷川から、エリア内に走り込んだ籾木にスルーパスが通り、コロンビアのファウルを引き出してPKをゲットした場面があった。サイドハーフの籾木がパスを受けに走り込んだのに対して、コロンビアの守備陣がついていけなかったのだ(PKは籾木自身が蹴ったが、GKのタピアが反応してストップ)。

 54分には、宮澤のスルーパスに合わせて長谷川がポケットを取る場面もあった。こういう形を繰り返していけば、決定的チャンスは数多く作れたはずだ。相手が守備を固めているときには、一般的に2列目、3列目からの飛び出しが有効になる。

 だが、コロンビア戦では、そうした場面が作れなかった。

(2)へ続く
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