森保一監督と堂安律ら日本代表選手の「W杯優勝」宣言に疑問の声!スコットランド人記者を直撃(2)「世界の強い国が聞いたら変だと思う」日本と欧州の「感覚の違い」の画像
森保監督はバーレーン戦後、ワールドカップで優勝するためには「国中の関心事にしないといけない」と、全国民の応援が必要なことを涙で訴えた。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 森保一監督や堂安律選手らサッカー日本代表選手が公言する「ワールドカップ優勝」。その発言について、疑問の声を上げたのは、日本を拠点に活躍するスコットランド人記者。森保監督会見後、その記者に、話を聞いた!

■「実現しなかったときに恥ずかしいでしょ?」

 このスコットランド人記者に会見後に話を聞いてみると、日本人と、まったく違う感覚を持っていることがわかった。
「優勝するとか言わないほうが良いって、誰でも思うんじゃない? 世界の強い国が聞いたら変だと思う」と言う。
 つまり一連の発言は、言ってみれば大言壮語であり、分不相応な目標は口にしないことが当たり前だ、と思っているというのだ。大きな夢を掲げたいという感覚はなさそうだ。
「だって、実現しなかったときに恥ずかしいでしょ? もしスコットランドがW杯優勝したいって言ったら、イングランドの人に笑われる。だから、思ったとしても言わない。それが普通じゃない?」
 むしろ彼にとっては、言わないことのほうが当たり前、だというのだ。
「日本の場合、たとえばベスト8を目指すというなら理解ができる。一つ上のステップに行くというのは自然な目標だ。
 でも、W杯優勝という目標は、以前、岡田監督時代にベスト4を目指すというような発言があったけど、あれよりはマシかもしれないね。ベスト4って、3位決定戦で負けて終わっても良いということだし、中途半端というか、よくわからないなと思っていた」
 まあ、それもわからないではない。

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