
世界最速での2026FIFAワールドカップの出場権を獲得したサッカー日本代表。ここまで圧巻の強さをアジアで披露しているが、それは、それぞれが心身ともに高いレベルにあってこそと感じる場面も多かった。3月シリーズの活動中に聞かれたその「言葉」を紹介する。
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3月20日のバーレーン戦に勝利したことで、世界最速でワールドカップ出場を決めた森保ジャパン。その一戦で試合を動かしたのは鎌田大地だった。後半18分に途中出場でピッチに立つと、その3分後、久保建英のスルーパスを受けて背後を取り、相手GKとの1対1を決めて先制点をもたらしたのだ。
後半42分には久保建英が追加点を奪ってみせたが、結果的には鎌田のゴールが決勝点に。背番号15が日本列島に歓喜をもたらしてみせた。
しかし、その鎌田もチームでは難しい状況に置かれている。今季から所属するプレミアリーグのクリスタル・パレスFCでここまでリーグ戦24試合に出場しているが、その合計出場時間数は979分に過ぎない。今年開催された9試合では、「21分」、「28分」、「90分」、「6分」、「61分」、「4分」、「15分」、「12分」、「18分」という出場時間となっており、昨年11月10日のフラム戦以降、ベンチを温める時間がめっきりと増えているのである。