【サッカーもメンタルも過去最強。森保ジャパンの選手が語った深い話(2)】田中碧が語った勝つことの重要性。「内容が悪くても勝てば次に繋がる」「毎試合、自分たちのサッカーができるわけではない」の画像
サッカー日本代表の田中碧 撮影:中地拓也

 世界最速での2026FIFAワールドカップの出場権を獲得したサッカー日本代表。ここまで圧巻の強さをアジアで披露しているが、それは、それぞれが心身ともに高いレベルにあってこそと感じる場面も多かった。3月シリーズの活動中に聞かれたその「言葉」を紹介する。

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「やっぱり個人的に感じるのは、勝てば何でもいいと思ってるんで。やっぱり内容が悪くても勝てば次に繋がるし、そういう意味では、いかに内容が悪くても前半で失点しなければ後半にチャンスも来るだろうし、そこの重要性は感じる」
 田中碧がそう語ったのは、3月17日の千葉市内の練習場でのことだった。サッカー専門サイトの記者から問われた質問に対して、自ら感じる勝利への考え方を口にした。勝つことで得られるものの大きさを体で強く感じたからこそ、出たであろう言葉だった。
 田中は、「あとはセカンドボールだったり球際だったり、あんまり意識してこなかった部分ではあったんすけど、そこの重要性はすごくサッカーにおいて感じるなと思う」と続けたうえで、さらに、以下のようにも語る。
「もちろんセカンドボールだったり、そういうものが存在しないようなサッカーをできればもちろんいいんですけど、でもそういうものは必然的に上のレベルに行けばそういう局面も増えるだろうし、ロングボールが増えればセカンドボールも増えるだろうし、そういう派手じゃない、きれいじゃない部分がサッカーの中では重要だと思っている」
 勝つことの重要性、そして、そのために必要な泥臭い作業に対しての考え方を、熱く言葉にしてみせた。

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