
3月11日、ACLEラウンド16第2戦が行われ、横浜F・マリノスは上海海港と対戦した。その試合後、サッカーファンの心を掴む光景があった。
第1戦は中国・上海で行われ、横浜FMが1-0で勝利。サウジアラビアで行われるファイナルステージ進出を懸けて第2戦が行われた。
上海海港は2点差以上の勝利、もしくは、同点にしてPK戦を制す必要があったが、開始わずか1分30秒で遠野大弥が得点。早くもリードを奪う。その後も横浜FMが得点を重ね、試合が終わってみれば4-1の大差でホームチームが勝利。横浜FMが日本勢で一足早く、サウジアラビアへの“チケット”を手に入れた。
その試合後、負けた上海海港の監督が横浜F・マリノスのサポーターの前までやってくる。そして、手を振って挨拶をしたのだ。というのも、敵将であるケヴィン・マスカット監督は、横浜FMの元監督。2021年7月から2023年12月まで指揮を執っており、2022年にはチームに3年ぶりのJ1優勝をもたらしていた。
まさかの巡り合わせでこのスタジアムに帰ってくることとなったが、サポーターへの気持ちは変わっていなかった。大敗したにもかかわらず、試合後に足を運んだのだ。