■良い刺激になっている「香港選手」

 また、面白い話も聞いた。

 最近は香港出身選手が増えているのだという。かつては、香港出身選手に対して差別のようなものもあったが、最近はそういうこともなくなり、香港選手たちにとってもサラリーの高い中国クラブは憧れなのだという。

 1997年まで英国植民地だった香港はかつては東アジアのサッカー先進地だった。そして、香港選手は中国選手に比べて「規律」の意識が高く、英語が話せるので外国人監督と直接コミュニケーションを取れるため戦術の理解度も高い。

 そうした香港出身選手が中国選手にとって良い刺激になっているというのである。

 U-20代表の戦いは終わってしまったが、4月に開催されるU-17アジアカップに出場するチームにも期待が集まっているという。ちなみに、U-17中国代表の監督は、かつてサンフレッチェ広島などで活躍し、アトランタ・オリンピック代表だった日本の上村健一氏だ。こちらも注目したい。

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