■「3枚の相手に対してうまくいっていない」
同じスコルジャ監督体制だった2023年はJ1通算27失点という傑出した堅守を誇り、4位に入った浦和だが、今季は4試合で早くも5失点。総得点はわずかに2で、4戦未勝利・19位という信じがたい状況に陥っている。
2年前や昨季後半に比べると、彼らは高い位置に追い込んでボールを奪うという戦術にトライしているものの、その効果が出ていない。加えて言うと、直近3戦は3バックの相手。明らかに苦手意識があるようだ。
「3枚の相手に対してうまくいっていない。幅を使われた時にウイングが行くのか、サイドバック(SB)がスライドするのか。その距離が遠ければ遠いほど後手を踏むし、今日(柏戦)で崩されたシーンもそうだった。外が行って、センターバック(CB)のところで数的不利を使われて、タメを作られたこともあったけど、外が行ってるなら行き切らないといけない。課題が出たと思います」とキャプテン・関根貴大も語っていたが、3バック対策を再構築しなければ、3月8日の次戦・ファジアーノ岡山戦も痛い目に合わないとも限らないのだ。