
国内7冠の名将・鬼木達監督を招聘し、昨季21ゴールのレオ・セアラらタレントを補強。意気揚々と今季に挑んだ鹿島アントラーズ。しかしながら、ご存じの通り、2月15日の開幕・湘南ベルマーレ戦を0-1で落とし、鈴木優磨とレオ・セアラという自慢の2トップにボールが行かないという停滞した内容でスタートしてしまった。
だが、指揮官の修正は早かった。22日の東京ヴェルディ戦前には「ポゼッションが目的化していて、ゴールに向かえていなかった」といった内容の話を選手たちに伝え、「よりシンプルにやっていこう」と意識改革を強く促したという。
「開幕戦は難しいことをしようとしすぎて、自分たちのよさを出せていなかった。つなぐ意識はありつつも、相手の嫌なことをしていかないといけないと思った」と知念慶も頭を切り替える必要性を痛感したという。
その効果がストレートに出て、ヴェルディに4-0と圧勝。この試合では新戦力・レオ・セアラに待望の新天地での得点も飛び出した。続く26日のアルビレックス新潟戦も2-1で勝利し、3月1日のFC東京戦を迎えた。カシマスタジアム3連戦のラストとなる一戦に負けなければ、ホーム25戦無敗というJ1最多記録に並ぶ。それを達成し、一気にJ1トップに躍り出たかった。