「ウズベキスタンのモドリッチ」を撃破した強豪イランとの大一番、「休養日が多い」苦手な相手に勝つには【アジアカップで思わぬ苦戦「U-20日本代表」はワールドカップに出場できるのか】(3)の画像
ルカ・モドリッチ(写真)を思わせる古典的なプレーメーカー、MFフォミンが躍動したウズベキスタン。その強豪を粉砕したのが、イランの「個の力」だった。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 現在、中国で開催されているU20アジアカップ。Uー20日本代表も出場し、準々決勝進出を決めたが、その道のりは順調とはいえず、薄氷を踏む思いのグループ2位通過。なぜ、苦戦しているのか。ワールドカップ出場権のかかった準々決勝のイラン戦の「展望」も含めて、現地で取材中のサッカージャーナリスト後藤健生が緊急リポート!

■「ポゼッション」「シュート数」で上回るも…

 日本はこうして土壇場で追いつかれて1対1の引き分けに終わり、2位通過が確定。2月23日の準々決勝での対戦相手はC組1位のイランと決まった。

 イランはグループCの最終戦で前回優勝のウズベキスタンを破って首位を決めた。

 日韓戦の前日に行われたイラン対ウズベキスタンの強豪対決は、ともに、すでに準々決勝進出を決めていたため、ターンオーバーを使った試合だった。

 ウズベキスタンは中盤にフォミンというMFがいて、パスを使って攻撃を展開する。フォミンはこれまでの2試合ではあまり出場機会がなかったが、まるでクロアチアのルカ・モドリッチをほうふつさせる古典的なプレーメーカーだった。ポゼッションでも60%を超え、シュート数でもイランを上回った。

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