
イタリア1部パルマに所属するサッカー日本代表GK鈴木彩艶の年間ベスト級の奇跡的な“連続神セーブ”が話題をさらった。
現地2月16日に行われたセリエA第25節で、パルマは本拠地にASローマを迎えるも、前半29分の決定機をファウルで阻止したCBレオーニが一発レッドで退場。数的不利となった上、そのファウルでのFKをアルゼンチン人FWマティアス・スーレに決められて先制点を許す展開となった。だが、そこから奮闘したのが、今季新加入で開幕からレギュラーGKとして存在感を発揮してきた鈴木だった。
圧巻だったのが、後半6分の場面だ。ボックス内でローマのFWスーレに突破を許し、右サイドのゴールエリア角付近からシュートを打たれるも、鈴木はゴールマウスでじっと我慢してから驚異的な反射神経を見せ、右手の手のひらでボールを弾いた。
だが、そのこぼれ球が逆サイドに走り込んだアナス・サラー・エディンの元へと転がり、完全フリーの状態からのダイレクトでの枠内シュートを放たれた。誰もがゴールを確信したが、ここで再び“守護神”鈴木が出現。素早いリカバリーから身長192cmの巨体を投げ出し、ゴールライン上ギリギリのところで右手一本でボールを掻き出したのだ。