
ヴェルディ戦でスタートから4バックを採用した清水だが、後半22分に秋葉監督は3バックに変更した。興味深いのは前線を北川航也からアフメド・アフメドフに代えただけで、あとはピッチ上のメンバーの配置転換で、4バックから3バックへの変更を完成させたことだ。
3ー4ー2ー1をベースとするヴェルディだが、後半11分から左シャドーに181cmのFW染野唯月を投入しており、木村と2トップ気味になるため、4バックで2センターバックのまま抑えることは難しい。そのため元々の本職がセンターバックである高木践を右ウイングバックから左センターバックに回して、蓮川が右、住吉が中央という関係に。山原が左サイドバックから右ウイングバックに移ると、カピシャーバが左ウイングバックに落ちて、ヴェルディのワイドアタックに対して構える形となった。
ヴェルディの城福浩監督は染野を入れるのと同時に、左ウイングバックに突破力のある新井悠太、中盤にパス能力のあるMF平川怜を投入。齋藤功佑が平川とシャドーを組み、中盤の底に森田が構える変則型の3ー5ー2にしており、清水としても3バックが染野と木村を抑えながら、平川と齋藤に2ボランチがプレッシャーをかける構図になった。