■多彩な構成で戦えるチームに
今はシーズン序盤ということで、新戦力の融合を推し進め、チーム完成度を引き上げるという狙いもあって、あえてそうしているところもあるはずだ。ただ、昨季終盤のJリーグとACL2の連戦時もメンバー入れ替えをあまり行わず、10~11月に足踏みし、手にしかけたJ1タイトルを逃したという苦い過去も忘れてはいけない。
ゆえに、彼らはもっと多彩な構成で戦えるチームに進化すべきだ。現時点で後半から起用している菅や中村をこの先、先発に抜擢していくも必要だし、今季まだ出番の少ない満田誠、新井直人、新加入の井上詩音などもうまく使いながら幅を広げていくことを考えた方がいい。
とりわけ、守備陣は完成度が高い分、誰かが欠けるとチームのベースが崩れてしまいかねない。離脱者が1人であれば、マルチ型の中野就斗で穴を埋められるが、2人以上使えなくなると、一気に戦力ダウンということも現実にならないとも限らない。