■CBとSBの起用は
ダニーロ・ボサの加入が発表されたのはプレシーズン終盤の1月25日だったため、ここまでより連携が取れていると言えるCBはマリウス・ホイブラーテンと井上黎生人のコンビ。昨季も戦っていた2人だけに、心強さはある。長い目で見ればホイブラーテンとボサのコンビが出場時間を長く得る可能性が高いが、現時点では井上のほうが上か。
とはいえ、CBの枚数は多いとはいえないだけに、ボサには早期のフィットが、そして根本には即戦力としての急成長が求められることとなる。
サイドバックは、右の候補者が関根貴大と石原広教で、左の候補者は荻原拓也と長沼洋一。長沼は本来、もっと前のポジションの選手だが、スカッドを考慮すると主戦場は左サイドバックになるはず。
ただし、それでも層は薄いと言わざるを得ないだけに、また、それぞれのコンディションも考慮しなければいけないだけに、マチェイ・スコルジャ監督は沖縄キャンプを通じてさまざまな選手をこのポジションで試してきた。本来は中央の選手、あるいは、サイドの高い位置で出てきた選手の起用も見られていたが、そうした準備が、シーズン中の不測の事態にも大いに生きそう。