【2025年J2「開幕前診断」コンサドーレ札幌編】補強の目玉はベルギー1部から戻った27歳ボランチ 岩政大樹監督がキャプテンに指名の中盤の軸【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
柏、ベルギー1部・KVコルトレイクを経て札幌に戻ったMF高嶺朋樹(写真は柏時代)  撮影/中地拓也

■主力の移籍は新戦力の台頭を促すか

 J2リーグの有力チームを展望するシリーズの第4回は、北海道コンサドーレ札幌を取り上げる。

 オフの移籍市場では、複数人の主力選手が移籍した。DF岡村大八(33試合出場2得点。成績は昨シーズンのもの、以下同)、MF駒井善成(36試合出場6得点)、MF浅野雄也(22試合出場4得点)、FW鈴木武蔵(32試合出場6得点)、FW菅大輝(34試合1得点)が、J2降格に伴ってチームを離れることとなった。19試合に出場した元日本代表MF小林祐希もクラブを離れた。

 計算できる戦力を失ったのは、間違いなくマイナスである。一方で、引き続き札幌で戦うことを選んだ選手も多い。MF宮澤裕樹やMF荒野拓馬のように、求心力を持った選手もいる。

 主力が離脱したポジションでは、スタメンを巡る争いが激しさを増す。これまで出場機会が限られていた選手が、プレータイムを得ることで一気に成長することも有り得る。

 チームはミハイロ・ペトロヴィッチ監督に別れを告げ、岩政大樹監督のもとでリスタートを切る。古巣の鹿島アントラーズとベトナム1部のハノイFCで采配をふるってきた指揮官のもとで、活性化されたチームがJ1昇格争いに絡んでいくとの予想は成り立つ。

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