【川崎が迎えた新たな専門家。樋口創太郎コンディショニングコーチの役割とは(2)】川崎の選手に抱いた「手を抜く選手はいない」……自身は講習やアーセナルの練習場見学など英国で研さん積むの画像
川崎フロンターレの樋口創太郎コンディショニングコーチ 撮影:中地拓也
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「監督がピッチへ送り出す選手の選択肢を最大化できるよう怪我人を最少限に抑え、長所を更に伸ばしていけるようサポートしてまいります」

 これは、樋口創太郎コンディショニングコーチがアビスパ福岡のスタッフ入りした際にクラブを通じて出したコメントの一部である。
 この言葉が樋口氏の考え方を最も表すものではないか、そう考えて樋口氏に尋ねたところ、「(就任時の)言葉は毎回クラブが替わるたびに変えますけど、思いは変わってないです。自分の役職として求められるベースとしては変わっていないと思っています。そもそも(自分にとっては)監督は変わっていないので、役割も変わらないと思っているので、そこの精度を上げていくということのみだと思います」と力強く言い切る。
 ただし、“選択肢の最大化”は「もちろん1人でできることではない」と語る。だからこそ、「自分の総合的な感覚や経験と、メディカルサイドの意見も確認して組み合わせる。で、テクニカルサイドのふだん寄り添ってる中での話とか、そこでの経験も生かしながら、自分が一番いいと思う状態はこうですよっていうものを最終的には監督にご提案して、判断をしていただくという役割になります」と話す。

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