J1の清水エスパルスが、新シーズン開幕に向けたポスターを発表した。まさに多くの人の想いが凝縮されたデザインに、SNSでは感動の声が広がっている。
清水がJ1に帰ってきた。2024年のJ2で優勝を果たし、国内最高峰の舞台で3シーズンぶりに雄姿を披露する。
サッカーどころ静岡県のクラブとしてJリーグ発足に合わせて誕生し、数々の名勝負を繰り広げて日本サッカー界を盛り上げてきた。だが、2015年にはJ2降格を喫し、1年で戻ってきたもののJ1では2ケタ順位のシーズンが続いた。
2022年に2度目の降格を経験すると、翌年には最終節で自動昇格圏から後退し、プレーオフでは決勝まで進んだものの終了間際に追いつかれ、レギュレーションによって引き分けながら昇格を譲った。その悔しさを糧に昨季は着実に勝点を積み重ね、J2優勝を果たした。
今シーズンの目標は、当然ながらまずはJ1残留だ。世界でもまれなほどに戦力が拮抗しているリーグでは昨季のFC町田ゼルビアのように上位進出も狙えるとはいえ、まったく逆の結果が出る可能性も低くなく、残留うは昇格組にとって決して簡単なミッションではない。
選手たちにかかるプレッシャーは大きいはずだ。だが、その重みは、関わる人々の期待の裏返しでもある。
そんな期待を感じさせるようなポスターが完成した。応援する人々の想いが、まさに背中を押しているポスターだ。
北川航也や乾貴士らチームの顔が、力強い表情で並んでいる。だが、選手たちに負けないほどに存在感を背景が放っている。
「橙魂一心」「共に前へ共に進む」といった言葉が背景に並ぶ。いや、背景を埋め尽くしている。
これらはポスター制作にあたり、ファンから寄せられた想いだ。「あなたにとってのONEFAMILYとは?」という問いに多くの人から声が寄せられ、それらがデザインされた。