「2歳の誕生日より海外との仕事を優先するなんて」J1川崎の日程発表に浦和レッズサポーターが複雑な感情を続々と吐露……両チームサポーター出席予定の“誕生会”開催の行方はの画像
2023年の川崎フロンターレと浦和レッズの試合。浦和レッズサポーターはこの日にメーカブーの父となった 撮影:中地拓也

 1月22日、Jリーグが4月から12月開催分の試合日程を発表した。その川崎フロンターレの日程に対し、浦和レッズサポーターが複雑な感情をSNSで吐露している。

 今季は例年よりも早い段階で発表されている試合日程。その結果、ファン・サポーターは遠征スケジュールを組むことに成功し、移動・宿泊を抑えるなどさまざまな恩恵を受けていた。
 しかし、もともと4月29日に開催される予定だったJ1リーグ第13節の川崎フロンターレと浦和レッズの試合が5月21日開催を軸にして発表されることに。もともと、ACLE準々決勝以降に川崎が出場する場合には5月21日に開催する可能性が公にされていたものの、今回の日程では最初から後倒し日程での発表となったのだ。
 これに多くのサポーターが反応することになったのだが、その背景には両チームの絆を理解しなければならない。それは、2023年まで遡る。この年のこのカードは4月23日に行われたのだが、キックオフを前に、等々力競技場のピッチの上で川崎のクラブマスコット・カブレラと陸前高田市のマスコット・たかたのゆめちゃんの間に、子どもが誕生する。両チームサポーターの前で奇跡が起こり、「メーカブー」が生誕したのだ。
 硬派で知られる浦和サポーターにとって本来はブーイングするべきその瞬間も、あまりの奇抜なイベントによってその機会を逸することに。しかし、人間万事塞翁が馬とはよく言ったもの。その試合を終えてACLの戦いに挑んだ当時の浦和は、見事にアジア王者の称号を勝ち取ったのだ。メーカブーは川崎と浦和に“絆”をもたらしたことで、浦和サポーターはメーカブーの“父”とでもいうべき存在となった。

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