■「どうやったら前の選手を動かしやすいのか」
自身の本来のポジションはハーフサイドだとする早川は、だからこそのイメージをボランチで描く。
「どうやったら前の選手を動かしやすいのか、どうやったら後ろの選手が楽になるのか、それを考えることで、次にサイドハーフに戻ったときに生きる。ボランチをやることで、よりつながることができる」
そんな早川のプレーを視察したのが、ロス五輪世代を率いる大岩剛監督と森保ジャパンの名波浩コーチだ。2人は1本目から3本目までを熱心に見ており、19歳のプレーも記憶に残ったはず。2人は最初、やや離れて座っていたが、2本目からはより近い場所で会話も交えながらピッチに視線を送っていた。
(取材・文/中地拓也)