12月13日、サッカー元日本代表で川崎フロンターレのバンディエラとしても活躍した中村憲剛氏の引退試合の前夜祭が行われた。そのイベント中に、“事件”が起きた。
14日、等々力競技場を舞台に中村憲剛氏の引退試合が行われる。1980年生まれで現在44歳の中村氏は、2003年から2020年まで川崎フロンターレ一筋。その間、J1昇格やJ1優勝など、さまざまな歴史を塗り替えたチームの中心にいた。
引退試合には日本代表と川崎フロンターレで共演した数々のレジェンドたちが出場する予定で、すでに発表されているスターティングメンバーも日本代表の歴史を塗り替えてきた人物ばかり。相当な盛り上がりが期待されている。
その試合を前に13日、等々力競技場のピッチで前夜祭と題しての出場選手の練習が公開された。退任が発表されたばかりの鬼木達監督も汗を流すなど豪華な面々が居並ぶ中、“事件”が起きたのはミニゲームの途中だった。
なんと、バック側の方向から中村氏目掛けて一人の男性が走り寄る。中村氏への「愛」を叫びながら近寄る男性は幼稚園児の服装を着用しており、怪しい雰囲気が。すぐに大勢の警備員が駆け寄って取り押さえるが、その正体がそこで判明した。田中パウロ淳一である。
田中は、2012年に川崎フロンターレでプロ入り。13年までをこのクラブで過ごし、24年は栃木Cでプレーしていた。31歳という年齢になっても変わらないその陽気なキャラクターを生かして、乱入者を演じて場を盛り上げたのだ。