■「物足りなかった」練度と連係
三笘が「良いプレーもできていた」と語るように、前半は、得意のタテ突破からチャンスを作り出した。
前半17分にはエストゥピニャンの縦パスを受け、三笘が右足のアウトサイドでクロスボールを入れた。エストゥピニャンのシュートはブロックされたが、得点までの形はできていた。
さらに前半34分にも、左CBイゴールの縦パスから三笘が左サイドを抜け出した。グラウンダーのクロスで決定的なチャンスを呼び込んだが、アディングラのシュートはGKにブロックされた。いずれの場面もゴールに極めて近づいた。
だが三笘が新システムについて「練習では上手くいってましたけど、やっぱり試合ではもっと我慢強くボールを回して押し込まないといけない。ちょっとミスが多すぎましたね」と語ったように、練度も連係もまだまだ物足りなかった。
実際ふだんのパフォーマンスに比べると、パス回しのスムーズさに欠け、攻撃にチグハグなところが散見された。特に後半は攻撃の形をうまく作れず、三笘も3試合連続ゴールとはならなかった。27歳のアタッカーはこう語る。
「自分がポケット(※ペナルティエリア内におけるゴールエリアの脇)に入ってのプレーだったり、サイドの深い位置まで入ってクロスを入れるところについては、チームとしてまずそこまでボールを運べなかった。ロングボールのミスだったり、自陣でのミスだったり、そういうところで自分たちの形にならなかった」
今回ブライトンの新システムは不発に終わり、勝利をつかむことができなかった。ブライトンの次戦は、中2日で行われるレスター戦。はたして、ブライトンはどんなアプローチで挑み、三笘がどのようなプレーを見せてくれるか。引き続き、注目したい。