優勝へ向けて価値ある同点ゴールを決めたJ1ヴィッセル神戸の元日本代表FW武藤嘉紀の裸の激走シーンが話題を集めた。
11月30日、他会場の結果次第で今節に優勝決定の可能性があった神戸が、三協フロンテア柏スタジアムに乗り込んだJ1リーグ第37節。柏を相手に開始早々の前半5分に先制点を奪われた神戸はその後、ボールを長く支配しながらも攻めあぐねる展開が続き、0−1のまま時間が後半40分を経過した。
そこから試合が激しく揺れ動く。後半アディショナルタイム突入寸前の接触プレーで武藤が流血。VARチェックの末にPK判定となったが、そのPKを大迫勇也が失敗し、その後のCKからの大迫のヘディングシュートもポストを叩いた。だが、それでも諦めず、再び得たCKからゴール前の混戦に持ち込み、最後は武藤が押し込んでゴールネットを揺らした。しかし、喜びも束の間、副審のオフサイドの旗が上がり、武藤は頭を抱えてピッチに倒れ込むことになった。
その時点で試合時間は100分。万事休したかに思えたが、そこからVARチェックが入ると、約4分後に判定が覆ってゴール認定されることになった。その瞬間、武藤はユニフォームを脱ぎ、頭上で振り回しながら歓喜のラン。神戸サポーターのもとまで走り、上裸のまま大絶叫でガッツポーズを繰り出した。