J3のFC琉球が、新エンブレムを発表した。沖縄らしさが表れたデザインや込められた思いに、高く評価する声が続いている。
琉球が新エンブレムを発表するのは、2年連続のこととなる。昨年10月、クラブ名を「FC琉球OKINAWA」に変更することと合わせて、エンブレムも一新することが発表されていた。
その際には、ちょっとした騒動に発展した。ファンへの事前説明もなく、不満の声が噴出したのだ。
クラブの対応は迅速だった。翌月には、ロゴなども含めたプロパティの見直しを発表。2025年シーズンから採用するエンブレムなどを、多くの人と話し合いながら生み出すことを決めたのだ。
「みんなのFC琉球かいぎ」と名付けたミーティングを行い、クラブが提案した5つのデザインをウェブ上やファンフェスタで公表し、人気投票を行った。そうして熟慮を重ねた末、ついに新エンブレムが決まった。
モチーフとなるのは、これまで同様に沖縄らしさの象徴であるシーサーだ。女子チーム「FC琉球さくら」の新エンブレムも合わせて発表されており、「阿吽の呼吸」のように少し表情などを変えつつ、対になるデザインになっている。琉球王朝の王冠を配するなど、沖縄のDNAを引き継ぐことをコンセプトにしたという。