【J1昇格POでベガルタ仙台が、「確率5%」の長崎戦快勝のワケ(2)】「おそらくサッカー関係者の9割は長崎が勝つでしょ」からの反骨心。郷家友太のサポーターへの“意思表示”とともにの画像
J1昇格プレーオフ準決勝・V・ファーレン長崎戦後にサポーターをバックに笑顔を見せるベガルタ仙台の中島元彦、エロン、郷家友太 撮影:中地拓也
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 達成確率5%。これは、ベガルタ仙台・森山佳郎監督がはじきだしていた、J1昇格プレーオフ準決勝でのV・ファーレン長崎戦での2点差以上をつけての勝利の確立である。

 実際のスコアは4-1。それ以上の結果をチームはつかみ取った要因について指揮官自身に尋ねれば、選手の気持ちの強さを一つ挙げていた。これについては、この試合でゲームキャプテンを務め、そして、試合を決定づけた3点目を決めた郷家友太も「引力があるっていうのは森山監督も言ってますし、本当に思いが強い方にああやってこぼれ球やセカンドボール、スペースに流れたボールは転んでいくんだなって今日強く思いました」と実感を込めながら口にしていた。
 そして指揮官がもう一つ挙げたキーワードが、「中断明け」だった。仙台は今季、通常のリーグ戦においてもその中断期間をうまく生かして勝利につなげてきた。
 森山監督は「中断明けは、エスパルスさんに勝たせてもらったり、いわきさんに勝たせてもらったり、横浜FCさんにも3-0で勝ったりして、やっぱりここぞっていうときに集中力がかなり良いレベルに持ってきて、かなりいい試合をできた」と振り返る。
 試合がない期間を利用してチームとして高い集中力を見せて、それをうまくぶつけることができる前例を自信にしていた。

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