■初体験はユーラシア大陸「最西端」
僕が最初に「最〇端」というところに行ったのは、ポルトガルのロカ岬でした。
ユーラシア大陸の「最西端」。ポルトガルの首都リスボンから簡単に行ける場所なので、パッケージ・ツアーでも連れていかれることがある有名な観光地です。
16世紀の詩人ルイス・デ・カモンイスが「ここに地終わり、海始まる」と詠んだ通り、広大な草原を背景に、眼前には雄大な大西洋を見渡す、素晴らしい景色が広がっていました。
15世紀にはポルトガルの船乗りたちがここから西に、南に乗り出して行き、ヨーロッパ勢力がアフリカ大陸や南北アメリカ大陸に進出していくわけです。
僕がここを訪れたのは、1982年のスペイン・ワールドカップのときでした。大会途中で試合のない日を利用して(昔のワールドカップは試合のない休息日がけっこうあったものです)ポルトガルを観光。リスボンから観光地であるシントラやカスカイスを経て、ロカ岬に足を伸ばしたというわけです。