■最終的に60%を超えた「支配率」
――大住さんは今回目立った選手として久保を挙げていましたが、他にはいますか。
大住「遠藤航だね。ボールを取ってから確実にフリーの選手にパスを通すことで、本当にチームを落ち着かせていた。日本のボール支配率は、最終的に60パーセントを越していたよね」
後藤「AFCのデータによると、68.9パーセント」
大住「そうなったのは、遠藤のところで相手の攻撃を止めていたからだと思う。チーム全体がズルズル下がらなくて済むし、皆が守備に戻らなくていいというのは、体力的にもすごく楽になるよね」
後藤「遠藤がやっていると、あれが当たり前に見えちゃうけど、そうじゃないからね。あとは当然、2点取ったFWだろうね。先制点の場面では、小川航基はニアに2、3歩動いただけで相手を外していたし、強いヘディングを決めたこともすごかった」
大住「あのCKでは、中国は遠藤に気を取られているようだった。遠藤がスペースをつくろうとして動いていて、小川がそれをうまく活かした。技術的にも、素晴らしいヘディングだったよ。日本には、ヘディングがうまい選手はあまりいないから貴重だよね」