リーグアンのスタッド・ランスに所属するサッカー日本代表FW中村敬斗が、今季6点目となるゴールを決めた。ゴールもさることながら、「その後」にも日本のファンの注目が集まっている。
中村が止まらない。S・ランスに加入した昨季はリーグ戦で4ゴールを挙げていたが、今季は第8節を終えた時点で、早くもその記録を塗り替えてしまった。第4節から毎試合ゴールを決める離れ業で、5得点目に到達していたのだ。
ここ2試合はフル出場しながらも無得点に終わっていたが、これは単なる小休止だったようだ。現地時間11月10日に行われたルアーブルとの第11節で、今季6点目となるゴールをあっさりと決めてしまった。
1点リードで迎えた前半21分、中村はチャンスを逃さなかった。伊東純也もゴール前に顔を出した攻撃で、右からのクロスは左へと流れる。それでもセルヒオ・アキエメが懸命にキープして再び中へと折り返すと、そこにいたのが中村だった。低い弾道に左足を合わせると、しっかりボールをとらえてゴールネットに突き刺さった。
ゴール前に入り込みながらのシュートで簡単なものではなかった。この動画がSNSで公開されると、「ストライカー敬斗」「クロススピードもあるし、合わせるの難しいよ。よく決めたね〜」「上手すぎません?」と称賛の声が相次いだ。
この動画には、さらに見どころがあった。SNS上では、ゴール後の様子に関するコメントが多く投稿されたのだ。
ゴールを決めて歓喜のランに移った中村だが、どうにも自慢のスピードが発揮されない。興奮したチームメイトが、逃すまいとして中村のユニフォームをつかみ、かなり引っ張っている格好になっていたのだ。
その「マーク」は緩むことなく、中村が膝から芝生にスライディングしてもユニフォームをつかんだまま。最後には中村を転がしてしまう結果となった。