■「チームの長所とかみんなの恩恵を受けてる」
周囲を生かすために腐心する守田は、最終予選で主軸としての役割を結果で残している。というのも、その得点の半分ほどに関与しているからだ。
それでも守田は、自分を誇ることをしない。「少なからずチームが気を利かしてくれてるし、僕一人で打開して点を取った局面とかは多分一回もないと思うので、チームの長所とかみんなの恩恵を受けている」と話す。
第2次森保ジャパンはアジアカップでこそ涙を飲んだものの、ここまで順調な成長曲線を描いている。それによって今後、相手がリスペクトを持った戦い方をよりしてくる可能性が高まっているが、「状況判断や適応力みたいなものも少しずつチームとしてはできてきている」と、ピッチでの解決力にも自信を見せる。
パリ五輪世代の若手にも良い影響を与え、そして周囲を生かしつつ、チームに勝利をもたらす守田。その技術と戦術眼が、今夜も森保ジャパンを躍動させる。
(取材・文/中地拓也)