■中村敬斗との新たな形

 左サイドで優位な状況を作れる展開になれば、森保監督は早い時間帯から違った配置や組み合わせにトライしてもいいだろう。一案と言えるのが、左WB三笘薫、左シャドウ・中村敬斗(スタッド・ランス)というのは、練習ではテストしているが、まだ実戦でやっていない形。2人は臨機応変に立ち位置を入れ替えられるメリットもあるだけに、より一層押し込みたい状況下ではいいオプションになりそうだ。
 今の中村は10月のオーストラリア戦(埼玉)で試合の流れを決定づける大仕事をしたこともあり、自信がみなぎっているはず。所属クラブで9~10月にかけてリーグ戦5試合連発の離れ業をやってのけ、さらに11月10日のルアーブル戦でも得点を奪っており、まさに絶好調だ。
 そういう人材を使わないのは、あまりにももったいない。本人もインドネシア戦でお呼びがかからず、多少の落胆があったのではないか。同じ2000年生まれの盟友・菅原由勢サウサンプトン)が出番を得て、いきなり結果を残したことにも大きな刺激を受けているに違いない。ここは早い段階で中村を抜擢し、チームに活力を与えるのがいいだろう。

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