
11月22日、川崎フロンターレは浦和レッズと試合を行った。後半の45分間だけという異例の試合で、主役となったのが小林悠だ。
この試合は、再開試合だった。8月24日に行われたJ1リーグ・第28節は、前半から見舞われた雷雨によってハーフタイムで中止に。改めて後半開始時点から行われたのは11月22日で、同じ埼玉スタジアムを舞台とした。
原則として中止になった時点での選手で挑むが、負傷などの影響で出場できない場合は当時の控え選手から変更可能。脇坂泰斗に代わってピッチに立ったのが小林悠だった。
小林はその55分に、頭でゴールを決める。三浦颯太が左から上げたクロスにニアで反応。西川周作が必至に伸ばす手の届かない軌道を描いて、ゴールネットを揺らしたのだ。
川崎は8月24日の時点で1点のビハインドを背負っており、この試合では最低でも1点を取らなければ勝点は得られなかった。その“壁”を破ったのは、チームのエースストライカーだった。