■試合前に見せた表情
23人を登録できる最終予選の試合に対して、27人を召集している森保ジャパンでベンチ外となったのは全部で4人。高井のほかは、長友佑都、藤田譲瑠チマ、関根大輝である。
メンバー入りした選手が試合前にピッチでウォーミングアップする中、高井はベンチに座ってその様子を見る。藤田と関根が近くで座る中、高井は一人離れて座っていた。そしてその表情は悔しさに満ちたものだった。
高井は前回の代表活動を負傷で辞退しており、復帰後に麻生グラウンドで取材に応じた際、「悔しかった」と振り返っていた。その舞台に帰ってはきたものの、ベンチ外となったことで募る思いもあるはず。
「年齢は関係ない」
パリ五輪の代表メンバーに選出された際にはそう言い切って、ピッチの上でその実力を証明してきた。今回の悔しさを成長の糧に、再びピッチの上に戻る機会を狙う。